展示会など 2022
2022/11/23(水祝)-28(月) 輪ヶ族展Ⅲ 13:oo-19:oo 京都・好日居
輪菓子と木の部門に参加します。
イベントはゲリラ的に始まり、週末へ向けて地固まる...というような様相です。
随時、好日居のfacebook、instagrumをご確認下さい。
茶渡し
先端のお玉に茶盃を乗せて、相手にお茶を提供する道具。
長さは30~45㎝程度。
程好い緊張感と間が生まれます。
持ち手の形状や重量感が異なります。
実際に手に取って空渡しを試みるのも良いかと...
回転盤
下の大きい方は直径45㎝程度。
回転金物を仕込んであります。
手前でお茶を淹れて、茶盃が弧を描きながら対面する客人の手元に...
数人で食事をする時も、中ぶりの盛り皿が3つ4つ載るので重宝します。
今回は、木味の良いしっかりしたヒノキ材の拭き漆仕上げ。
また適材が見つかれば製作予定です。
上の小さい方は直径20㎝程度で高さ約14㎝。
天板と脚部が別材の組合せ高台皿。
今回は回転式ですが、別のアイデアもあるかもしれません...
盤
ケヤキ材の木質の良いもの、皮付きや挽きっぱなしの板。
三点脚にしたものや、引っ掛けられるのもあります。
大きいもので、長手は60~70㎝程度、存在感あります。
盆
六角、菱形、隅切型の高さ2~4㎝の少し深めに彫り込んだ盆。
小振りなサイズなので、ちょっとお茶を飲む時に...
深さもあるので、持ち運びしやすいです。
片口皿
大陸でのお茶は、餅型に圧縮して運搬・保存したようです。
おそらくは、固めてある茶葉を崩して、そのまま薬缶へ...
というような道具があったのではと思います。
お皿の径は約26㎝と少し大振りです。
お茶以外でも出番はありそうなので、興味のある方に使っていただきたいです。
輪菓子喫茶
もちもちした鳴子米にシソ巻き、
輪菓師・水野輪リコ作の輪菓子に
御二輪師・山下氏監修のグラースワイン(輪飲)
ネジノワ研究所の近年の報告により輪菓子の別名が公表されています
以下、『古今輪ヶ集2022改訂版』 参照
「輪ヶ本草経」を読み解き、第一回 輪ヶ族展にて古代レシピを復活させた水野輪木師から、今回 弟子の輪リコ氏にレシピが受け継がれました。
今までただ「輪菓子」と呼んでいましたが、近年その名が《輪糧(ワカテ)》であると判明。
袋に入れて腰にぶらさげ持ち歩き、
いつでもどこでもガリガリポリポリ。
噛みごたえ、腹持ち、保存、旅供よし!
ワカテという名ですが、ベテランもみんな《輪糧》大好きな輪ヶ族的エナジーフード!
輪ヶ族がみな若々しい訳わ《輪糧》好きだからかもしれませんワ
現在、ネジノワ製作所にて【輪糧袋】の復元作業が進行中とのこと。
数年後には、ファッション性のあるレプリカが流通し、道行きながらも偶発的に起こる輪糧交換の場面に、遭遇することがあるかもしれません。
締めの茶事
輪具をふんだんに使った
最終日の食事会
近隣の輪ヶ族が駆け付け
あの手、この手、輪をかけまわしました〇
最後は皆で囲み
(輪卓ではないのですが...)
輪菓子を頂きました
kitへ納品
先丸反ベラ.....先端は反らせながら両側に曲面をつけて削り出した調理用のヘラです。先端で食材をちょっと寄せてみたり、鍋側面をグルっと回したりすると、感触の違いがわかると思います。店主たっての要望で、緻密・粘りのあるメープル材で製作しています。
フリーシェイプ黒皿(約16㎝).....フリーハンドで線描きしてから製作する、5㎜程度彫り込んだプレート皿。菓子皿、取り皿、茶托など、多用途なサイズです。今回はケヤキの乾燥材で、中にはかなり硬質な材もあるので、実際に手に取って選んでいただきたいです。
「いわゆる街の雑貨屋さんです」と言いつつ、丸太町を西へ移動してきたkitさん。リニューアルしてから早くも1年が経ち、展覧会やオンラインショップも充実してきたように思いますが、様々なモノを混ぜた常設展示もおすすめです。
催事案内の写真に選んでいただいたのは、カリンの樹皮を残した茶則です。昨年の冬に近所のおじさんが伐採してきたの譲っていただいたもの。初めは緑色がちだったのですが、徐々に赤茶けてきます。模様は特徴あるので立てかけて眺めると良いです。茶則はもう一素材。これも冬場に近所の山道を散策中、ほっそりとした白いツバキの樹皮が気になり、少し切らせていただきました。材質は緻密、樹皮は少々ざらついていて、経年変化を楽しめそう。
菊皿は鉄染刷毛目残しで渋め、菊高台は高台部は一つ一つバランスを取りながら仕上げています。表面ハツリの高台皿は、朱漆の上に黒漆をかけた朱黒漆仕上げ。これまでと比較すると、鈍い黒色になりました。
トレイ類は長盆タイプから手書きで楕円に切り抜いたものまで、色々見ていただけます。今回は久しぶりに深めに彫り込んだ盆も少々。縁がしっかり立ち上がっている安心感と、何かが置かれているという存在感がしっかり出ます。形状としては、六角にトライしていて、次は五角形かなと頭の中は先走っています。
毎回一種類は出しているカード型の小皿。今回は両端が○。このサイズは茶盃と小菓子の組み合わせも出来ますが、串団子が程よく合います。
なかなか製作が進まず一点だけですが、高さ7~8㎝の脚付盤も新作です。今後も脚の付いた盤は、主要テーマに掲げて取り組んでいきますのでよろしくお願い致します
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2022/3/2(水)-6(日) 個展 12:3o-17:3o 予約制 京都・川口美術
小盤 (soban)
ここ近年の脱盆志向の高まりと、展覧会前の切迫感から生まれた脚付盆第一作目。
韓国家具の脚部を参考に、詳細な図面は引かず、行き当たりばったりな現物当たりで組み上げました。
出展内容としては、高台付きのトレイ、脚付きの盤、高台皿、匙ベラなど予定しています。
個展最終日のウィンドウ
工房のある池尾で採取したふきのとうを加え、川口さんに「最終日に完成したね」と言っていただきました。
一時、あられが降り注ぐ場面もありましたが、春の兆しを感じられる日差しを受け、会期を終えることが出来ました。
会期中は、社会情勢の不安定な中、足を運んでいただきありがとうございました。
また、作品を一点一点、熱心に見ていただけた事、嬉しく思います。
これからも、韓国骨董に触れ、少しずつですが、作品に反映していけたら良いなと考えています。
次回の個展も予定していますので、よろしくお願い致します。
2022/1/29(土)-2/6(日) 中国茶器展Ⅶ 前期 11:oo-18:oo 滋賀・季の雲
二年前、在廊のため滋賀へ向かったのが遠い過去の記憶に感じます。
様々な事が、通り過ぎたのか...過ぎてないのか?今はまだよく解りませんが、
それでも展覧会を企画・運営して下さるギャラリーの方々が在て、
製作する側としては、少しでも魅力を感じていただける作品を届けられるよう努力したいと思います。
今年から中国茶器展は前期・中期・後期の三部構成になりました。
個人的には、木工作家の参加数が増え、どんな道具が出で来るのか楽しみです。